やる気が出ない理由って知ってる?
特に行動に直結する3つを厳選し、私の経験も交えて
解説していきます。
対象読者
- やりたいことがあるのになかなか行動に移せない人
- いつもだらだらと時間を浪費してしまう人
- 習慣化に何度も失敗している人
目次
行動できないのは意志が弱いから?
試験が近いのに勉強せずに
TikTokやYouTubeばかり見てしまう。
プロジェクトの締め切りが迫っているのに、
なぜかメールチェックに時間を費やしてしまう。
「自分の意志が弱いから何もできないんだ」
多くの人がそう自己嫌悪に陥りますが、
脳科学的に見れば、
これは誤った認識です。
脳内には「側坐核(そくざかく)」
と呼ばれる部位があり、
これが行動のスイッチとして機能しています。
側坐核はドーパミンを分泌し、
私たちの意欲や行動力を高める重要な役割を担っています。
重要なのは、
このスイッチは「気持ち」で切り替わるのではなく、
「行動」によって活性化するという点です。
「行動できないから側坐核が活性化しない」
というジレンマに陥りそうですが、
実は解決策があります。
脳には「可塑性(かそせい)」という特性があり、
大きな変化には抵抗しますが、
小さな変化なら受け入れる傾向があります。
いきなり大きく動こうとすると脳が「不快」という信号を出し、
現状維持を求めます。
しかし、
小さな変化であれば脳は抵抗せずに受け入れてくれるのです。
この脳の特性を理解することが、
「すぐやる人」への第一歩です。
次章では具体的なテクニックを解説します。
小さな一歩で変わる行動力
「小さな一歩」を踏み出すための
効果的なテクニックを3つ紹介します。
これらは脳科学の知見に基づいたもので、
側坐核を効果的に活性化させる方法です。
1. 10秒アクション法
「10秒アクション法」とは、
文字通り10秒だけ行動してみる方法です。
ポイントは、ハードルを極限まで下げることにあります。
例えば、
- まずは10秒間の間に教科書を開いて、筆箱を出す。
- まずは布団から出て靴下をはく。
たった10秒の行動であれば、
脳は「これならできそう」と抵抗を示しません。
そして一度行動を始めれば、
側坐核が活性化して次の行動へとつながりやすくなります。
2. If-thenプランニング
「If-thenプランニング」とは、
「もし〇〇したら、△△する」というシンプルな
ルールを自分に課す方法です。
行動心理学の研究では、
このような具体的な計画が習慣形成に
非常に効果的であることが示されています。
効果的な例:
- 「もし家に帰って服を脱いだら、腕立て伏せを10回する」
- 「もし朝起きたら、スマホを見る前に水を一杯飲む」
- 「もしお風呂から上がったら、勉強用の椅子に座る」
このテクニックのコツは:
- 行動のトリガーを明確にする(「もし〇〇したら」の部分)
- 実行する行動を具体的かつ軽めに設定する
- 最初は小さな行動から始め、徐々にレベルアップさせる
3. 行動イメージング法
脳は「想像」と「現実」を同じ神経回路で処理することが
知られています。
行動イメージング法とは、
行動を起こす自分の姿を具体的に想像することで、
実際の行動のハードルを下げる方法です。
実践方法:
- 目を閉じて深呼吸する
- 自分が目標に向かって行動している姿を具体的に想像する
- その時の感覚(見えるもの、聞こえるもの、感じるもの)
をできるだけリアルに思い描く
- 行動した後の達成感や充実感も併せてイメージする
この方法は単なる「妄想」ではなく、
脳内で行動の予行演習を行うことで、
実際の行動へのハードルを下げる科学的根拠
のあるテクニックです。
アスリートのメンタルトレーニングでも
広く活用されています。
より詳しく書いた記事があるので、こちらからどうぞ。
行動力を高める日常習慣:朝の過ごし方から環境設定まで
朝の気分は、私たちの行動力に想像以上の影響を与えます。
心理学には「気分一致効果」という言葉があり、
今の気分に合った情報を選びやすくなる性質が
あると言われています。
例えば、気分が落ち込んでいるときはネガティブな情報ばかり目につき、
気分が良いときはチャンスや可能性が見えやすくなります。
つまり、
朝の気分が悪いと一日のスタートを大きく損ねるリスクがあるのです。
では、最高の朝を迎えるためにはどうすればいいのか?
私のおすすめは「朝散歩」です。
私はもともと朝がとても弱く、
起きてもベッドから出られず二度寝を繰り返していました。
そんな私が変われたのは、
朝起きた瞬間に外に出ることを習慣にしたからです。
髪ボサボサ、パジャマ、サンダル姿でOK。
とにかく近所を少し歩くだけでも、
日光を浴びて気分が上がり、
血液の循環も始まります。
この習慣のおかげで、この記事を書いている今は朝8時です。
正直、朝散歩さえできれば、
他の行動テクニックに頼らなくても自然と動けるようになります。
それくらい強力です。
雨の日は、私は玄関でひたすらジャンプして気合いを入れています!
まとめと行動への招待
「すぐやる人」になるために必要な“脳の理解”と
“日常で使える実践法”をお届けしました。
本書では、37個も方法を伝えてくれるので、
他にもあなたに合うものが見つかるかもしれません。
ポイント | 内容 |
行動できない原因 | 意志ではなく脳の仕組み |
重要なテクニック | 10秒アクション法、If-thenプランニング、行動イメージング法 |
日常習慣 | 朝散歩などで気分を整える |
あなたがこの記事を読んでいるということは、
すでに変わりたいという意思があるということ。
その思いを小さな一歩に変えれば、
「すぐやる人」への道が開けます。
今この瞬間が、あなたの人生を変えるチャンスです。