[哲学]神は存在するのか? 信じることの意味を考える

💭 philosophy

神は存在するのか?

結論: わかりません。というより、どっちでもいい。

実は、私のTikTokで
「神は存在するのか?もしいるなら
なぜ戦争や飢餓を止めない?」
と問いたところ
3000件以上のコメントが来ました。
意見は様々でしたが、

神の存在を信じる人と、信じない人
どちらが正しいというよりも、
なぜここまで意見が分かれるのでしょう?

そしてそもそも、“信じる”ってどういうこと?

この記事では「神は存在するのか?」という哲学的な問いを通して、
あなたと一緒に「信じるとは何か?」を考えていきます。

※「神は存在するのか?」について考える材料を提供します。

専門知識は不要。
哲学と心理学について、趣味で2年近く勉強している
理系が解説していきます。

🔍この記事でわかること

 

 

なぜ「神の存在」を信じる人と信じない人がいるのか?

このテーマになると、意見は真っ二つに割れます。
SNSでも、リアルな会話でも同じです。

なぜ、ここまで対立するのか?
そこには、3つの視点から説明します。

① 科学の視点

科学は「神を否定するもの」だと思われがちですが、
実はそうでもありません。

重力を発見したニュートンはこう語っています。
自然の法則を解明することは、
神の設計図を読むことだ

彼にとって科学は、神の存在を読み解く手段でした。

アインシュタインも神はサイコロを振らないと語り、
この世界の秩序を“神の意志”と結びつけていました。

科学が進めば、「神なんていらない」と考える人も出てきます。
一方で、「ここまで精密な世界が偶然できたとは思えない」と感じる人も。

科学が進むほど、
「やっぱり神は必要だ」と信じる人と、
「もう神はいらない」と切り捨てる人の、
両方が現れるのです。

②文化・風土の視点

世界で見れば、信仰を持っている人はとても多いです。
でも、日本はどうでしょうか?

世界の宗教人口ランキングによると、日本の信仰率は約25%。
なんと、143カ国中136位。かなり低い水準です。

でも日本でも、“神を意識する瞬間”はあります。

たとえば、大きな地震や災害があったとき、
神の怒りだ!という人がX(旧Twitter)でいますよね。
どうにもならない理不尽な出来事に、
人は「神の存在」を感じるのかもしれません。

一方、アメリカでは約70%の人が信仰を持ちます。
会話の中でも「God」は日常的に使われます。

  • Oh my god!(なんてことだ)
  • God bless you.(くしゃみしたときの決まり文句)

文化や風土でも神の存在の意見が分かれる様です。

③日本独自の視点

あなたは神社に行ったことがありますか?

合格祈願、恋愛成就、安産祈願…。
さまざまな願いを持って訪れる人が多いですが、
必ずしも「神を信じている人」ばかりではありません。

日本では、「信仰」よりも「縁起」を大切にする文化があります。
神は「信じる対象」ではなく、
運を呼び込む存在」として扱われることも多いのです。

それが原因で、神を信じていなくても、
信じている人と同じ行動をとるのが、

神の存在を信じるか否かをややこしくしています。

「神を信じること」で得られる意味とは?

別にいても、いなくてもどっちでもいいという風に思いませんか?

仮に存在したとしても、何もしてこないなら、
いないのと変わりない。

なのでこの章では、
神を信じること」には、どんな意味があるのか
3つの視点から考えてみます。

① 「信じる」とは、“確実ではないもの”に希望を託すこと

信じるとは、証明できないものにすがる行為です。

たとえば、「死後の世界」。
誰も証明できないけれど、
「また会える」「天国にいる」と信じることで、
人は悲しみを乗り越えようとします。

「神が本当にいるかどうか」よりも、
「神を信じる」ことで死者を案ずる。
信じるという行為にこそ、意味があるのかもしれません。

② 「信じる」は、“不安の対価”

信じることで不安が和らぎませんか?

なぜなら、何かを信じることを通して、
自分自身を信じることに繋がると、私は考えます。

たとえば、彼氏が浮気しているかもしれない…
でも、「きっと大丈夫」と信じることで、心が少し楽になる。
そんな経験、ありませんか?

③「信じる」は、“人とつながるきっかけ”

「同じ神を信じている」
「同じ価値観を持っている」

この“共通の信念”があるだけで、人との距離はグッと縮まります。

教会や寺、神社に集う人たちは、信仰を通じて孤独を分かち合っているのです。

※余談ですが、私は昔欅坂46というアイドルが好きでした。
そのアイドル好きが共通の趣味となり友達ができました。
同じものを好きというのと宗教はきっと本質的には
似ているのだと思います。
アイドルを宗教と言っているわけではないです。

「信じるとは何か?」をもっと深く考えたい人へ

このテーマを考えるきっかけはある1冊の小説でした。
「信じるとは何か」を哲学書で学ぶには少し荷が重い人には、
まずは読みやすい小説から始めてはいかがですか?
その本とは、中村文則さんの『教団X』という小説です。

重くて、難解な場面もありますが、
信じることの“人間くささ”や“危うさ”がじわじわ伝わってきます。

ただの宗教小説ではありません。
信じるとは?”をリアルに体感できる物語です。

気になった方はぜひ読んでみてください(Amazonリンクあり)。
きっと、自分自身の「信じる」に出会えるはずです。


教団X 表紙
画像 または ここをクリック

【TikTokで大反響】神の存在に対するユニークなコメント集

私のTikTokでは、こんな問いを投げかけました。
「神がいるなら、なぜ戦争や飢餓を止めないのか?」

集まったコメントは2000件以上。
その中から、印象的だったものをいくつか紹介します。

N さん
「この世界は神の娯楽で鑑賞されているんやろうな」

魔法少女なーちゃん さん
「平和になったら面白くないじゃん♡堕天使」

妖魔王 閻魔獄炎 さん
「なぜ止めないのか?
その答えは簡単だな
神は俺が封印した
二度と現世に影響を及ぼすことはできない」

 さん

「神主やってますが神はいないと考えています。
人間は道が怖いから少しでも心を楽にしたくて
昔から神に祈るんだと思います。理由がないと
怖いから自然現象も神がやったことにするんです。
でも祈ることでその人が安心できて神社などが
儲かるのでお互いにいいことなんですよ。」

TikTokならではのユニークな意見ばかり。
「神って何?」と考える入口になるかもしれません。

最後に

神が存在するかどうかより、
「信じる」という行為が何なのかを考えてみると
面白いかもしれません。

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